海外大学への進学・留学・移住において避けて通れないのが、IELTSやTOEFL iBTのスピーキング試験です。TOEFL iBTは2026年1月21日からスピーキングセクションの形式が大きく変わり、これから対策を始める人は最新の試験形式を正しく理解しておく必要があります。本記事では、IELTS・TOEFL両試験のスピーキング形式を公式情報をもとに整理したうえで、オンライン英会話を使った対策の進め方を紹介します。
この記事でわかること
- IELTS Speaking(3パート・11〜14分の対面インタビュー形式)の内容
- TOEFL iBT Speaking(2026年1月改訂後の新形式)の内容
- 独学だけでは試験対策が難しい理由
- 汎用型オンライン英会話と試験特化コーチング型の使い分け
- 主要サービスの比較・向き不向き・FAQ
IELTS Speakingの試験形式
IELTS(アイエルツ)のSpeakingセクションは、試験官と1対1で行う11〜14分のインタビュー形式で、3つのパートに分かれています(出典:IELTS公式サイト)。
| パート | 所要時間 | 内容 |
|---|---|---|
| Part 1 | 4〜5分 | 自己紹介・自宅や仕事、趣味など身近な話題についての質疑応答 |
| Part 2 | 約3〜4分 | 渡されたトピックカードについて1〜2分間ひとりで話す(1分間の準備時間あり) |
| Part 3 | 4〜5分 | Part 2のテーマを掘り下げた、より抽象的な内容についての議論 |
Part 1は「答えられて当たり前」の身近な質問、Part 2は制限時間内でまとまった分量を一人で話し続ける力、Part 3は自分の意見を根拠とともに説明し、議論を発展させる力が問われます。
TOEFL iBT Speakingの試験形式(2026年1月改訂)
2026年1月21日から、TOEFL iBTのスピーキングセクションは大幅に形式が変更されました(出典:ETS Japan公式サイト)。以前の「独立型」「統合型」を組み合わせた4タスク構成から、以下の新しい2タスク構成に変わっています。
| タスク | 問題数 | 内容 |
|---|---|---|
| Listen and Repeat | 7問 | 1文ずつ読まれる説明文を、聞いたあとそのまま繰り返す |
| Take an Interview | 4問 | 奨学金応募や調査研究参加などの場面設定に関する質問に、45秒以内で自分の経験・意見を答える |
セクション全体の所要時間は8分、合計11問という、以前よりコンパクトで時間管理がシビアな形式になっています。「聞いた内容を正確に再現する力」と「短い制限時間内で自分の考えをまとめて話す力」の両方が求められる点が特徴です。
なぜ独学だけでは対策が難しいのか
参考書や公式サンプル問題を読み込むだけでは、本番で実力を発揮しづらいことがあります。理由は主に3つです。
1. 制限時間内で話す・繰り返す練習相手がいない
IELTSの各パート、TOEFLの各タスクにはそれぞれ厳密な制限時間があります。一人での音読・独り言の練習だけでは、この時間感覚が身につきにくいのが実情です。
2. 発音・流暢さの客観的なフィードバックが得られない
自分では「聞き取れる」と思っていても、実際には試験官にとって聞き取りづらい発音や不自然な間になっていることもあります。第三者からの継続的なフィードバックがないと、この種のクセには気づきにくいものです。
3. Part 3・Take an Interviewのような即興的な受け答えに慣れられない
IELTS Part 3の抽象的な議論や、TOEFLのInterviewタスクの経験・意見を問う質問は、台本を覚えるだけでは対応できません。相手の反応を受けて臨機応変に話を広げる練習が必要です。
オンライン英会話などで対策する3つのアプローチ
IELTS・TOEFLのスピーキング対策としてオンライン英会話を活用する場合、試験までの残り期間と目標スコア、受ける試験によって、大きく3つのアプローチに分かれます。
アプローチ1:汎用型オンライン英会話で「話す量」を増やす
Camblyのようにネイティブ講師が教えるサービスや、DMM英会話・レアジョブのような汎用型サービスで、フリートークやディスカッション形式のレッスンを重ねる方法です。試験本番までまだ時間があり、まずは話す絶対量と流暢さの土台を作りたい場合に向いています。
アプローチ2:試験対策特化のコーチング型で仕上げる
TORAIZやegniteのような英語コーチング系サービスでは、専属コーチが学習計画を個別に設計し、スコア目標に向けた添削・練習を継続的にサポートしてくれる形式が取れます(TORAIZにはIELTS対策コース・TOEFL対策コースがあります。egniteが試験対策に対応するかは公式サイトでご確認ください)。目標スコアが明確に決まっている、または受験まで期間が短い場合は、試験対策コースのあるTORAIZが候補になります。
アプローチ3:IELTS専門のオンライン個別指導で、パート別に練習する
受ける試験がIELTSと決まっているなら、IELTSに特化したオンライン個別指導という選択肢もあります。IELTS TRAINER PROは、株式会社PIAが運営する「IELTS特化型」のサービスで、フィリピンのIELTS公式テストセンターであるPINES校と提携しています(公式サイト)。
- スピーキング強化コース:Part 1〜3のパート別対策と、Part 2の2分スピーチの時間管理・構成の練習(公式のコース紹介)
- 料金:スピーキング強化コースは、週3回×各50分のスタンダードで4週43,200円、週5回×各50分の集中プランで4週72,000円。16週以上は割引あり(公式のコースページ。月当たりの表示は税込)。入会金は11,000円(税込)(公式のよくあるご質問)
- レッスン:1回50分のマンツーマン。平日(月曜日から金曜日)の日本時間9時から23時まで。入会時に決めた固定スケジュールで受け、出られない回は4週間に2回までマイページで振替できます
- 無料体験:約30分のレベルテスト(コンピューター版)のあと、Zoomで30分の体験レッスンを受け、日本人カウンセラーと学習プランを相談します(公式のスタートガイド)
- 支払いとキャンセル:支払いは原則銀行振込(クレジットカードは決済リンクを発行)。すでに始まっているターム(受講開始日から4週間)はキャンセルできません
2026年10月は、10月1日〜10月29日の申し込みで「8週間なら入会金無料」「16週間以上なら入会金無料+Cambridgeテキスト+受講料10%割引」などのキャンペーンがあります。無料カウンセリングの申し込みフォームの備考欄に「10月入会キャンペーン」と書く必要があり、入金は10月31日23:59までです(特典の詳細・適用条件は無料カウンセリングで案内。公式のお知らせ)。
TOEFL対策のコースは公式サイトで確認できなかったため、TOEFLを受ける方は他の選択肢と比べてください。
主要サービス比較
| サービス | タイプ | 月額目安 | 受けられる時間帯 | 無料体験 | こんな人に |
|---|---|---|---|---|---|
| Cambly | ネイティブ講師のオンライン英会話 | 公式サイトで要確認 | 24時間 | なし(100円・30分の有料体験) | 自然な発音・流暢さの土台を作りたい人 |
| DMM英会話 | 汎用オンライン | 4,880円〜(月8回) | 24時間 | 7日間(カード入力あり・自動で有料へ) | 手頃に話す量そのものを増やしたい人 |
| レアジョブ | 汎用オンライン(日本語サポート厚め) | 4,980円〜(月8回) | 6:00〜25:00 | 7日間(カード入力あり・自動で有料へ) | 日本人カウンセラーに相談しながら進めたい人 |
| TORAIZ | 専属コーチング(IELTS対策コース・TOEFL対策コースあり) | 公式サイト参照(コース制・IELTS・TOEFL対策は3ヶ月が目安) | 公式サイト参照 | 無料カウンセリング約60分(体験レッスンなし) | 目標スコアに向けて短期間で仕上げたい人 |
| IELTS TRAINER PRO | IELTS専門のオンライン個別指導(IELTSのみ) | スピーキング強化コース 4週43,200円〜(週3回×50分)+入会金11,000円 | 平日9:00〜23:00(固定スケジュール) | 無料カウンセリング+30分の体験レッスン | IELTSのパート別に練習を積みたい人 |
| egnite | 専属コーチング+AI(試験対策に対応するかは公式で確認) | 3.9万円〜/月 | 公式サイト参照 | 無料カウンセリング30分(体験レッスンなし) | 添削中心で表現の精度を高めたい人 |
使い分けの考え方:試験まで時間があり、まずは話す土台を作りたいなら汎用型オンライン英会話。目標スコアが明確で、期間内に集中して仕上げたいならコーチング型、というすみ分けが基本です。留学準備全体のスケジュール管理は留学情報館のような留学エージェントに相談しつつ、スピーキング力そのものはオンライン英会話で継続的に鍛えるという組み合わせも現実的です。
向いている人・向いていない人
✅ 向いている人
- 海外大学進学・留学・移住のためにIELTS・TOEFLのスコアが必要
- 参考書だけでは、実戦での受け答えに不安が残る
- 発音・流暢さについて客観的なフィードバックが欲しい
- 試験まで数週間〜数か月の準備期間がある
⚠️ 向いていない人
- 試験まで数日しかなく、じっくり練習する時間が取れない(→公式サンプル問題での形式確認を優先)
- すでに目標スコアを安定してクリアできている
- TOEIC・英検などの国内試験対策が主目的(→試験対策特化の記事を参照)
よくある質問(FAQ)
TOEFL iBTのスピーキングは2026年1月から形式が変わったと聞きました。何が変わりましたか?
2026年1月21日から、スピーキングセクションは「Listen and Repeat」(7問)と「Take an Interview」(4問)の2タスク・合計11問・所要時間8分という新形式に変更されました(出典:ETS Japan公式サイト)。以前の4タスク構成とは大きく異なるため、最新の公式情報を必ず確認してください。
IELTS SpeakingとTOEFL iBT Speakingの一番の違いは?
IELTS Speakingは試験官との11〜14分の対面インタビュー形式(3パート構成)。TOEFL iBT Speaking(2026年1月改訂後)はコンピューター上で行う8分間のテストで、文を聞いて繰り返すタスクとインタビュー形式のタスクで構成されます。IELTSは「人と話す力」、TOEFLは「正確な再現力」と「時間内に考えをまとめる力」がより問われます。
オンライン英会話だけでIELTS・TOEFLのスピーキング対策は十分ですか?
「話す力」「聞く力」の土台作りには有効ですが、試験特有の採点基準やタスク形式に慣れるには試験対策教材との併用がおすすめです。目標スコアが明確、または受験まで期間が短い場合は、IELTS対策コース・TOEFL対策コースのあるTORAIZのような専属コーチング型を検討する方法もあります(egniteが試験対策に対応するかは公式サイトでご確認ください)。
ネイティブ講師と非ネイティブ講師、どちらが良い?
どちらが正解ということはありません。Camblyのようにネイティブ講師が教えるサービスは自然な発音に触れたい場合に、DMM英会話やレアジョブのようなサービスは話す回数を増やしたい場合に向いています。試験本番も様々な話し方の相手に当たるため、両方に慣れておく意味もあります。
留学エージェント経由の対策と、オンライン英会話での対策はどう使い分ければいい?
留学情報館のような留学エージェントは留学の手続き全体をサポートするサービスです(留学情報館は海外大学院進学について「TOEFL®・IELTS™から入学準備までワンストップで」と案内しています)。スピーキング力そのものの底上げは、オンライン英会話や試験対策コーチングを組み合わせて進めるのが一般的です。
まとめ
IELTS・TOEFLのスピーキング対策は、試験形式そのものへの理解と、実戦形式での継続的な練習の両方が欠かせません。2026年1月のTOEFL iBT形式改訂のように試験内容は変わることがあるため、対策を始める前に必ず最新の公式情報を確認しましょう。
試験まで時間があり、まずは話す土台を作りたいならCamblyやDMM英会話のような汎用型オンライン英会話、目標スコアに向けて短期間で仕上げたいなら、IELTS・TOEFL対策コースのあるTORAIZのようなコーチング型(egniteの試験対策の有無は公式サイトで確認)——自分の状況に合わせて使い分けるのが現実的なアプローチです。
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