ヘッドホンで声を出す女性会社員と、後ろに伸びる影、一緒にリズムを取る講師2人のイラスト

シャドーイングは、スクリプトで意味を確認してから声に出し、慣れたらスクリプトなしで繰り返す手順で、聴いて8割程度理解できるレベルの素材を使って毎日続けるのが基本です。ここでは、シャドーイングを3つの観点(正しい手順・教材選び・失敗の対策)で整理し、リスニングとスピーキングを同時に鍛える具体的な進め方を解説します。

この記事でわかること

  • シャドーイングとは何か・何を練習できるのか
  • 正しいシャドーイングの手順(初心者でもわかりやすく解説)
  • シャドーイングに最適な教材の選び方
  • よくある失敗とその対策
悩んでいる人のイラスト
聞き取れても、自分で言おうとすると言葉が出てこない…。
説明する女性講師のイラスト
シャドーイングは、聞く力と話す力を一緒に鍛える練習です。正しい手順と教材の選び方から見ていきましょう。

シャドーイングとは?

講師の声の波線を、少し遅れて影のように追いかける女性会社員の声の波線のイラスト

シャドーイング(Shadowing)とは、英語の音声を聴きながら、影(Shadow)のように即座に声に出して繰り返すトレーニング方法です。リスニングとスピーキングを一緒に練習できる方法です。

ヘッドホンでシャドーイングする女性のイラスト

音声を聴いた直後に、少し遅れて声に出すことで、英語のリズム・イントネーション・発音を身体で覚えることができます。

シャドーイングで練習できること

  • 英語のリズムとイントネーションをまねる練習
  • リスニングの練習(音のつながりや消える音を意識して聞く)
  • 発音を確かめながら口を動かす練習
  • 聞いた英語をすぐに処理する練習(音声に遅れずについていく)
  • 英語を口に出す回数を増やす練習(同じ表現を何度も声に出す)

シャドーイングの正しい手順

STEP 1:音声を一度通しで聴く

まず何も見ずに音声を聴いてみましょう。どのくらい聴き取れるか確認します。この段階では完全に理解できなくても問題ありません。

STEP 2:スクリプトを読んで内容を理解する

音声のスクリプト(原稿)を読んで、意味・知らない単語・発音を確認します。意味を理解せずにシャドーイングをしても効果が薄くなります。

STEP 3:スクリプトを見ながらシャドーイング(リピーティング)

イヤホンで音声を聞き、印刷した原稿を指でなぞりながら口を大きく動かす女性会社員のイラスト

最初はスクリプトを見ながら、音声に合わせて声を出してみます。音声についていくのが難しい場合は、一文ずつ止めて繰り返す「リピーティング」から始めましょう。

STEP 4:スクリプトなしでシャドーイング

スクリプトを見ずに音声だけを聴きながらシャドーイングします。ここで初めて「本当のシャドーイング」になります。最初はついていけない部分があって当然です。

STEP 5:繰り返し練習する

同じ音声で練習を重ねるうちに、戸惑い顔から笑顔に変わっていく女性会社員のイラスト

同じ素材を繰り返しシャドーイングします(回数は、目安の一例として10回ほど)。繰り返すうちに、音声に合わせて口を動かしやすくなります。

シャドーイングに最適な教材の選び方

難易度の選び方

聴いて8割程度理解できるレベルの素材を選びましょう。難しすぎるとシャドーイングにならず、簡単すぎると練習効果が薄くなります。

おすすめの素材

タブレットでレッスンの録画を見返す女性のイラスト
  • NHKラジオ英会話(初心者〜中級者向け)
  • TED Talks(中級〜上級者向け)
  • BBC Learning English(中級〜上級者向け)
  • スタディサプリENGLISH(TOEIC対策・各レベル対応)
  • オンライン英会話のレッスン録音(自分のレベルに合った素材)

シャドーイングのよくある失敗と対策

失敗1:意味を理解せずにやっている

スクリプトで意味を確認しないと「ただ音を繰り返すだけ」の練習になります。必ずスクリプトで意味を確認してからシャドーイングを行いましょう。

失敗2:難しすぎる素材を選んでいる

初心者がいきなりネイティブのニュースでシャドーイングしようとしても上手くいきません。自分のレベルに合った素材から始めましょう。

失敗3:大きな声を出さずにぼそぼそやっている

シャドーイングは実際に声を出すことが重要です。口の筋肉を使って大きな声で練習することで、発音とスピーキング力が向上します。

失敗4:継続しない

カレンダーに丸をつけて続ける女性のイラスト

シャドーイングの効果は継続することで発揮されます。短い時間でも毎日続けることが大切です(目安の一例として、初心者で1日10〜15分、中級者で20〜30分)。

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シャドーイングとオンライン英会話を組み合わせる

シャドーイングで英語の音とリズムを身体に叩き込んだ後、オンライン英会話で実際に話す練習をすると、音をまねる練習と自分で話す練習の両方ができます。シャドーイングで覚えたフレーズをレッスン中に意識して使ってみましょう。

シャドーイングが向いている人/向いていない人

頭の上で大きな丸を作る男性講師のイラスト

✅ シャドーイングが効く人

  • リスニング力に伸び悩みを感じている学習者
  • 英文を「読めるが聞き取れない」中級者
  • 発音やイントネーションを改善したい人
  • 音読・口を動かす練習に抵抗がない人
  • 1日10〜30分の継続時間を確保できる人

❌ 別の練習を優先した方がいい人

  • 初級レベルで基礎語彙・文法がまだ固まっていない人(先に文法学習を)
  • スピーキング(自分の意見を話す力)が最優先目的の人(オンライン英会話の方が直接効く)
  • 音読に強い心理的抵抗がある人

よくある質問(FAQ)

シャドーイングは1日何分やればいいですか?

目安の一例として、初心者は1日10〜15分、中級者は20〜30分ほどです。長時間より「毎日続ける」ことの方が重要です。

スクリプト(英文)は見ながらやるべきですか?

段階を踏むのが効果的です。①スクリプト無しでリスニング → ②スクリプト見ながらシャドーイング → ③スクリプト無しでシャドーイング、の順で進めます。

シャドーイングに向いている教材は?

初心者〜中級者は『NHKラジオ英会話』、中級〜上級者は『TED Talks』『BBC Learning English』、TOEIC対策なら『スタディサプリENGLISH』、自分のレベルに合った素材としてオンライン英会話のレッスン録音も使えます。聴いて8割程度理解できる難度の素材が目安です。

シャドーイングでスピーキング力は本当に上がりますか?

リスニング・発音・口を動かす練習にはなりますが、「自分の意見を組み立てる」練習は、オンライン英会話などで別に行う必要があります。両方を組み合わせると、聞く練習と話す練習の両方ができます。

シャドーイングが続かない場合の対処法は?

①教材を「興味のある内容」に変える(趣味のジャンルのTED Talkなど)、②時間を短くする(5分から)、③同じ素材を1週間続けて「できた感」を作る、の3つが効きます。

まとめ:シャドーイングで英語の音とリズムを体に叩き込もう

朝の公園で、並んで歩きながら楽しそうに声を出す女性会社員と講師2人のイラスト

シャドーイングはリスニング・スピーキング・発音・リズム感を同時に鍛えられる、コストパフォーマンスの高い英語学習法です。毎日のシャドーイング(目安の一例として、初心者は1日10〜15分、中級者は20〜30分)を継続することで、英語力の向上が期待できます。オンライン英会話と組み合わせることで、さらに大きな効果が得られます。